昨今のAI市場、と言っても特にAIを使ったサービスの開発でのお話しになりますが、Amazon Bedrock Agents + Multi-Agent Orchestrator framework、Azure AI Foundry、Google AgentspaceといったAI Agentがトレンドとなっています。企業が必要とする業務効率化には、タスク特化型の機能を順序立てて組み合わせる必要があり、それはさまざまな企業によって何百通りにも何千通りにもなりうる巨大な市場と考えられているからです。
AI Agentの作成自体は非常に簡単ですが、その設計は非常に困難です。設計が困難な理由は、サービスの性能がタスク特化したそれぞれのプロセスがアクセスするデータに依存し、そのデータは多くの場合ソリューション用に新たに作成するのではなくすでに組織内に存在するデータを効率よくサービスに利用するように設計する必要があるからです。
この際に重要なことがアクセスできるデータかどうかです。Microsoftの場合、すでに組織内に存在するデータには、Microsoft Graphによりすでに設定されているパーミッションでセキュリティおよびコンプライアンスが保護され、かつ雑にまとめられたアクセス権ではなく非常に詳細なユビキタスアクセスをAIが利用できるように実装することができます。
本セッションでは、その一例をお話しすることでAIとDataの関係を解説します。