SlideShare a Scribd company logo
5章(CPU/Memory)の推しポイントと
7章vSANのタイトルはなぜ短いのか
2025/5/15
ヴイエムウェア(株) 曽⽥ 和博
© 2023 VMUG. All rights reserved.
2
⾃⼰紹介
• 名前︓曽⽥ 和博(Kazuhiro Sota)
• 所属︓ヴイエムウェア(株) / Broadcom, VCF Support
• 担当製品︓ vSAN, vSphere, Tanzu, SRM
• 執筆担当︓5章(CPU/Mem)、7章(vSAN)、12章(Tanzu)
• 経歴︓SIer でインフラ構築担当、Linux サポート担当
2018年から VMware サポート担当 → 現職
• 趣味︓ゴルフ、カラオケ、ドライブ
450 10th Circle N., Nashville, TN 37203
5章(CPU/Memory仮想化)の
推しポイント
© 2023 VMUG. All rights reserved.
4
推しポイント(CPU)
• 錚々たるレビュアー陣︓slashさん、tsutidaさん
• 仮想マシン遅延感度設定
• 仮想ハイパースレッディング(vHT):物理CPUのHTトポロジをゲストOS に提示
• 仮想CPU ソケット:ソケットあたりのコア数を自動構成に。GUIでの設定も可能に
• Virtual Topology という名称を組み込まずに後悔
• みんな⼤好き vNUMA(GUI設定可能に、I/Oデバイスも紐付け可能)
• パフォーマンス分析のための主要なメトリック(CPU)
• CPU Ready(物理CPU割り当て待ち)、相互停止(Co-Stop)(他のvCPU待ち)
© 2023 VMUG. All rights reserved.
5
推しポイント(Memory)
• メモリの Active(有効)と Consumed(消費) : 物理メモリの消費と一言で言い切れない
• コラム:vSphere Memory Tiering over NVMe:NVMe デバイスを DRAM に見立てて利用
• Active なメモリを DRAM に、非 Active なメモリを NVMe に配置して最適化
• コラム:サイジングの勘所:
• パフォーマンスとコストのトレードオフで程よい塩梅のオーバーコミットを目指す
• Latency (低遅延) or Throughput (単位時間の処理量=早く完了する) どちらが重要
ですか?
450 10th Circle N., Nashville, TN 37203
7章vSANのタイトルはなぜ短いのか
© 2023 VMUG. All rights reserved.
7
プロジェクトの開始当初(構想時点は楽観的)
• 当初、vSAN は 6.3 Software-Defined Storage、6.4 vSphere Virtual Volumes(VVOL)
の並びで 12頁 想定で執筆を開始。コラムで補足3頁
© 2023 VMUG. All rights reserved.
8
プロジェクトの開始当初
• しかし、vSAN 詰めに詰めても22頁に。。明らかにオーバー
• 第4版では27頁だったことと、OSA のみを取り扱ったことを考えると、どうしても収めきれない!
• コンテンツ案
• vSAN のアーキテクチャ説明: OSA/ESA
• vSANの提供するストレージ機能説明
• 読み込み、書き込みフロー(OSA/ESA)
• vSANの要件サマリ
• ハードウェア要件などなど
• vSAN クラスタの構築手順
• vSAN の運用と管理:
• 障害時のステータス
• Degraded/ABSENT 説明
© 2023 VMUG. All rights reserved.
9
プロジェクト中盤
• 書き上がった資料を 6章 ストレージの仮想化に組み込もうとするも、章・項・節の項目が多すぎて
収めきれない(1段確実に足らない)
© 2023 VMUG. All rights reserved.
10
プロジェクト終盤
• 22頁のベース原稿
• 組み込みきれていないコンテンツ
• コラムで本編から切り離しても追いつかない
• 思い切ってストレージの章から分離を検討
• 項から章への2階級特進
• 最終60頁の大作に
© 2023 VMUG. All rights reserved.
11
7章vSANのタイトルはなぜ短いのか
• ストレージの章から飛び出してきた
• 妥協できない思いが詰まっています
450 10th Circle N., Nashville, TN 37203
Thank You

More Related Content

PPTX
Effective Hyper-V - 久しぶりエディション
PDF
2012-12-04 BitVisor Summit (公開版)「BitVisorの現状と今後」
PPTX
2016-11-30 BitVisor Summit 5 「BitVisorの現状と今後」(公開版)
PDF
2008-03-19 第2回セキュアVMシンポジウム
PPTX
TechEd2010_T2-401_EffectiveHyper-V
PDF
Hyper-V 虎の巻
PDF
仮想化技術の今後の動向
PDF
2009-03-24 第3回セキュアVMシンポジウム
Effective Hyper-V - 久しぶりエディション
2012-12-04 BitVisor Summit (公開版)「BitVisorの現状と今後」
2016-11-30 BitVisor Summit 5 「BitVisorの現状と今後」(公開版)
2008-03-19 第2回セキュアVMシンポジウム
TechEd2010_T2-401_EffectiveHyper-V
Hyper-V 虎の巻
仮想化技術の今後の動向
2009-03-24 第3回セキュアVMシンポジウム
Ad

VMUG Japan book vsan 20250515 CPU/Memory vSAN

  • 2. © 2023 VMUG. All rights reserved. 2 ⾃⼰紹介 • 名前︓曽⽥ 和博(Kazuhiro Sota) • 所属︓ヴイエムウェア(株) / Broadcom, VCF Support • 担当製品︓ vSAN, vSphere, Tanzu, SRM • 執筆担当︓5章(CPU/Mem)、7章(vSAN)、12章(Tanzu) • 経歴︓SIer でインフラ構築担当、Linux サポート担当 2018年から VMware サポート担当 → 現職 • 趣味︓ゴルフ、カラオケ、ドライブ
  • 3. 450 10th Circle N., Nashville, TN 37203 5章(CPU/Memory仮想化)の 推しポイント
  • 4. © 2023 VMUG. All rights reserved. 4 推しポイント(CPU) • 錚々たるレビュアー陣︓slashさん、tsutidaさん • 仮想マシン遅延感度設定 • 仮想ハイパースレッディング(vHT):物理CPUのHTトポロジをゲストOS に提示 • 仮想CPU ソケット:ソケットあたりのコア数を自動構成に。GUIでの設定も可能に • Virtual Topology という名称を組み込まずに後悔 • みんな⼤好き vNUMA(GUI設定可能に、I/Oデバイスも紐付け可能) • パフォーマンス分析のための主要なメトリック(CPU) • CPU Ready(物理CPU割り当て待ち)、相互停止(Co-Stop)(他のvCPU待ち)
  • 5. © 2023 VMUG. All rights reserved. 5 推しポイント(Memory) • メモリの Active(有効)と Consumed(消費) : 物理メモリの消費と一言で言い切れない • コラム:vSphere Memory Tiering over NVMe:NVMe デバイスを DRAM に見立てて利用 • Active なメモリを DRAM に、非 Active なメモリを NVMe に配置して最適化 • コラム:サイジングの勘所: • パフォーマンスとコストのトレードオフで程よい塩梅のオーバーコミットを目指す • Latency (低遅延) or Throughput (単位時間の処理量=早く完了する) どちらが重要 ですか?
  • 6. 450 10th Circle N., Nashville, TN 37203 7章vSANのタイトルはなぜ短いのか
  • 7. © 2023 VMUG. All rights reserved. 7 プロジェクトの開始当初(構想時点は楽観的) • 当初、vSAN は 6.3 Software-Defined Storage、6.4 vSphere Virtual Volumes(VVOL) の並びで 12頁 想定で執筆を開始。コラムで補足3頁
  • 8. © 2023 VMUG. All rights reserved. 8 プロジェクトの開始当初 • しかし、vSAN 詰めに詰めても22頁に。。明らかにオーバー • 第4版では27頁だったことと、OSA のみを取り扱ったことを考えると、どうしても収めきれない! • コンテンツ案 • vSAN のアーキテクチャ説明: OSA/ESA • vSANの提供するストレージ機能説明 • 読み込み、書き込みフロー(OSA/ESA) • vSANの要件サマリ • ハードウェア要件などなど • vSAN クラスタの構築手順 • vSAN の運用と管理: • 障害時のステータス • Degraded/ABSENT 説明
  • 9. © 2023 VMUG. All rights reserved. 9 プロジェクト中盤 • 書き上がった資料を 6章 ストレージの仮想化に組み込もうとするも、章・項・節の項目が多すぎて 収めきれない(1段確実に足らない)
  • 10. © 2023 VMUG. All rights reserved. 10 プロジェクト終盤 • 22頁のベース原稿 • 組み込みきれていないコンテンツ • コラムで本編から切り離しても追いつかない • 思い切ってストレージの章から分離を検討 • 項から章への2階級特進 • 最終60頁の大作に
  • 11. © 2023 VMUG. All rights reserved. 11 7章vSANのタイトルはなぜ短いのか • ストレージの章から飛び出してきた • 妥協できない思いが詰まっています
  • 12. 450 10th Circle N., Nashville, TN 37203 Thank You